仮想通貨クアンタム(QTUM)はオワコン?特徴・将来性・購入方法を解説!
この記事ではこんな悩みを解決します。
筆者は、2017年から暗号資産取引を始め、2021年10月1日から毎日(1000日以上)ビットコインの積立投資を続けています。その経験を元に記事を書きました。
この記事を読めば、暗号資産の時価総額ランキングのツートップであるビットコインとイーサリアムの長所を合体させた最強銘柄としても知られている「クアンタム(QTUM)」のことを深く知ることができます。
記事の前半では『クアンタム(QTUM)の基礎情報や特徴』を、記事の後半では『クアンタム(QTUM)の懸念点や将来性』を具体的に解説します。
最後には『クアンタム(QTUM)の購入方法』も紹介しているので、しっかり読み込んでみてくださいね!
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クアンタム(QTUM)の価格変動動向
2024年12月時点のクアンタム(QTUM)の価格動向は以下の通りです。
直近1年間は乱高下をしている状況が続いています。
ローンチされた2017年から2018年にかけては期待により価格が上昇。2018年1月7日には過去最高値「1QTUM=16,193JPY」を記録しましたが。しかし、そこから価格は暴落し、2019年、そして2022〜2023年と低迷が続いてきています。
しかし、低迷していた価格も底打ちしており、徐々に前向きな傾向が見え始めてきました。
ポテンシャルから考えると、2017年末から2018年初頭にかけて記録していた「1QTUM = 5,000JPY」の水準ぐらいまでは到達しても不思議ではありません。
その理由を知りたい方は、記事の後半で解説しているので最後まで読んでみてください!
クアンタム(QTUM)とは?どんなコインなのか
クアンタム(QTUM)の概要は以下のとおりです。
通貨名 | クアンタム |
通貨単位 | QTUM |
ローンチ時期 | 2017年9月 |
初期発行枚数 | 1億(毎年1%ずつ増加) |
発行上限枚数 | 107,822,406枚(2045年達成予定) |
価格 * | ¥792.16 / QTUM |
時価総額 * | ¥ 83,513,551,115 |
時価総額ランキング * | 166位 |
コンセンサスアルゴリズム | MPoS(Mutualized Proof of Stake) |
トークン規格 | QRC-20、QRC-1155、QRC-721など |
ホワイトペーパー | Qtum New Whitepaper |
公式サイト | https://www.qtum.org/ |
クアンタム(QTUM)は、シンガポールに本社がある非営利団体「Qtum Chain Foundation Ltd.」のオープンソースブロックチェーンプロジェクトで開発された仮想通貨の銘柄です。
ビットコインで使われている匿名性の高い残高管理手法『UTXO』を採用しながら、イーサリアムの持つ『スマートコントラクト』を実装しています。そのため「ビットコインとイーサリアムの長所を融合させた仮想通貨」だと言われています。
クアンタム(QTUM)の特徴6選
クアンタム(QTUM)の特徴は以下の6点です。
① 高い秘匿性を誇る残高管理方式「UTXO」採用
② 実用性に繋がる「スマートコントラクト」実装
③ 秘匿性と実用性を両立した独自開発技術「ALL」
④ 独自のコンセンサスアルゴリズム「MPoS」採用
⑤ 汎用性が高く持ち運びやすい「ライトウォレット」
順番に説明していきます。
特徴①:高い秘匿性を誇る残高管理方式「UTXO」採用
クアンタム(QTUM)は、安全性の高い暗号資産のひとつだと言われています。
なぜなら、時価総額ランキング第1位のビットコインでも使われている残高管理方法「UTXO」が採用されているからです。
この「UTXO」という方法は、ウォレット(口座)に残高の数値そのものを記録する方法ではなく、「特定の所有者に紐付けられた分割不可能なコインの塊」がどのように取引されたのか、その取引履歴を追跡することで残高を計算で割り出すという仕組みになっています。
わかりやすく言えば、第三者による改ざんや追跡が難しくなるため「高い秘匿性や安全性を維持できる」という仕組みになっています。
というわけで、クアンタム(QTUM)は、残高管理方式「UTXO」を採用することで高い安全性というメリットを持っています。
» 残高管理方式「UTXO」をより詳しく知りたい方はこちら
特徴②:実用性に繋がる「スマートコントラクト」実装
さらに、クアンタム(QTUM)には、イーサリアムが持つ「スマートコントラクト」という機能も実装されています。
スマートコントラクトとは、「ブロックチェーン上であらかじめ決められた条件が満たされると自動でプログラムが実行される」という仕組みです。仲介者がいなくても当事者同士で取引を実行できる「自動履行可能な契約書」だと思ってください。
例えるなら、コンビニでジュースを買うシステム(店員という仲介者を挟んだ手動売買)に対して、自動販売機でジュースを買うシステム(仲介者を挟まずに直接的な自動売買)のようなものです。
このスマートコントラクトが実装されていることで、クアンタム(QTUM)はビジネス取引に活用することもできる(実用性が高い)と言われています。
特徴③:秘匿性と実用性を両立した独自開発技術「AAL」
イーサリアムの持つ「スマートコントラクト」を実装しているからこそ、「ビットコインとイーサリアムの長所を融合させた仮想通貨」と言われているクアンタム。
ただ、スマートコントラクトを動かすと書き込む情報量が多くなってしまいます。そうなると、取引履歴を複雑に処理する残高管理方式「UTXO」とは相性が良くありません。
そこで独自に開発されたのが、「アカウント・アブストラクト・レイヤー / Account Abstruction Layer(AAL)」と呼ばれる技術です。
この AAL技術 は、UTXOをベースにしたブロックチェーンシステムに構築したバーチャルマシンでスマートコントラクトを動かすという仕組みを使っています。
あまりに難しい話なので、要するに「独自開発したスゴい技術でビットコインとイーサリアムの長所融合を実現した」と理解しておけばOKです。
特徴④:独自のコンセンサス・アルゴリズム「MPoS」採用
さらに、クアンタム(QTUM)では、取引結果の正確さを証明する合意方法(コンセンサス・アルゴリズム)に「MPoS (Mutualized Proof of Stake)」を採用しています
この MPoS は、 PoS (Proof of Stake) を発展させたクアンタム独自のアルゴリズムです。
ビットコインで採用される「PoW (Proof of Work)」では、計算処理を最も早く終えた人がマイニング報酬を得ます。このため、高い計算能力を持つマシンの保有者が有利です。
一方で、イーサリアムなどで採用されている「 PoS (Proof of Stake)」では、計算処理能力だけでなく「該当コイン保有量の多いブロック生成の参加者」などにステーキング報酬が与えられる仕組みです。そのため、該当コインを長く多く保有している人が有利になります。
そんな PoS を発展させて、自分が直接ステーキングしなくても良い「デリーゲート」という仕組み(ステーキング実施者に委任して報酬の一部を分配して燃える仕組み)を実装したのが MPoS です。
つまり、クアンタム(QTUM)は、PoWを採用する暗号資産銘柄の中でもマイニング報酬を得られやすいという特徴を持っています。
特徴⑤:汎用性が高く持ち運びやすい「ライトウォレット」
そして、クアンタム(QTUM)では、ユーザー視点で使いやすいスマホ向けの公式ウォレット「 Qtum Core」が用意されています。これは「ライトウォレット」と呼ばれているものです。
ALL搭載により、常に全てのブロックチェーンデータを保持する必要がなくなった(処理データ量が少なくなった)ので、動作は軽くなり、同期スピードは数秒で完了するほどの速さを実現しています。
高い秘匿性を備え、どこからでもスマホでアクセスでき、動作が軽い。とても利便性に優れたライトウォレットの存在も大きな特徴です。
クアンタム(QTUM)のリスクや懸念点は?
非常に優れた特徴を持つクアンタム(QTUM)ですが、いくつかの懸念点も指摘されています。
懸念❶:話題性の少なさ
独自技術をはじめハイスペックなクアンタムですが、話題にあがる機会は少ないのが事実です。
実際に、仮想通貨ニュースサイト「CoinPost」においても、クアンタムに関する記事はほとんどヒットしません。 » QTUMの検索結果を見てみる
このように話題性の少ない通貨は、徐々に開発者側のモチベーションも下がってくるため、価格に対してもマイナスな影響を及ぼし続けるリスクがあります。
ただし、2018年にはAmazonやコロンビア大学と、2019年にはGoogleとの提携が発表されており、今後の開発展開で大きな話題になることも期待されています。
懸念❷:普及率の低さ
ビットコインとイーサリアムの長所を融合させた仮想通貨と言われているものの、普及率はイマイチです。
CoinMarketCapにおける評価でも、時価総額ランキングは「160〜200位」のあたりを推移しており、暗号資産業界でもマイナーな部類に入ります。
2019年にはイギリスのモバイル決算アプリ「Zeux」で決済手段のリストに入ったという情報*出典 もありますが、スマートコントラクトを使ったアプリケーションの開発など実社会での展開はいまひとつと言えます。
ただし、ALL搭載で実用的な暗号資産ではあるため、利便性の高さは疑いようがありません。
今後のアプリやサービスの開発次第では、一気に普及し始める可能性も十分にあると思っています。
懸念❸:ビットコインとイーサリアムによる影響度
前述の通り、クアンタム(QTUM)は、ビットコインの残高管理方式「UTXO」と、イーサリアムの「スマートコントラクト」という2つの長所を持っています。だからこそ、ビットコインやイーサリアムで何かしらのトラブルが発生した場合に、連鎖的に影響が出るリスクを抱えています。
特に、採用している技術自体に問題が発覚した場合には、(クアンタムの独自技術に問題がなくても)リスクヘッジ思考でユーザー離れが起きる可能性は高いです。
暗号資産の時価総額ランキングでツートップの各銘柄とは異なり、まだまだマイナーな銘柄だからこそ、大きく影響が出てしまう。そんな懸念も念頭に置いておきましょう。
懸念❹:ハッキングや詐欺には気をつけよう
クアンタム(QTUM)に限った話ではないですが、仮想通貨(暗号資産)には常に「ハッキング」や「詐欺」のリスクが存在しています。
特にウォレットを詐欺サイトに接続してしまうと、クアンタム以外の暗号資産も含めて全てを盗まれてしまう可能性もあります。
知らない人からのDMを開かない、謎のURLにはアクセスしないなど、ハッキング対策を心がけておきましょう。
クアンタム(QTUM)の見通しや将来性は?
いくつかの懸念点も指摘されていますが、将来性に対する期待は非常に高いです。
ポジティブな見通しを予感させるポイントを具体的に紹介します。
1. アリババのリード開発者を含む豪華な創業メンバー
まずはクアンタムの開発を進める非営利団体「Qtum Chain Foundation Ltd.」の経営陣が豪華です。
財団の共同創業者は、パトリック・ダイ(Patrick Dai)、ニール・マヒ(Neil Mahi)、ジョーダン・アールズ(Jordan Earls)の3名。
会長の Patrick Dai は、中国IT大手の「アリババ」でリード開発者(プロダクトマネージャー)を務め、フォーブス誌の「30歳以下の若手起業家30人」にも選ばれた若きエンジニアです。また、Neil Mahi は20年以上のソフトウェア開発経験者で、Jordan Earls はイーサリアムクラシック(Ethereum Classic)の開発者と、暗号資産システム開発経験の豊富なメンバーで立ち上げられています。
この強い経営陣は、クアンタム(QTUM)の将来性に影響を与えてくれるでしょう。
2. 大手テック企業との提携および開発展開
豪華な経営陣の経験や人脈を活かして、クアンタムは様々な企業との提携が進んでいます。
実際に、2018年にはAmazonのAWS中国部門と技術提携。さらに、2019年には Google Cloud と提携をしています。
今後は、Googleのクラウドサービス上でクアンタムのブロックチェーンを活用した分散型アプリ(DApps)を手軽に開発できるようになると言われており、NFTやDeFiなどトークン作成なども活発になってくると予想されています。
このような開発が進んでくれば、クアンタム(QTUM)の価値も自然と高まってくるはずです。
3. ビジネス利用を意識したブロックチェーン開発
大手テック企業との提携が進んでいる最大の要因は、元々「ビジネス利用を意識した開発をしていた」という点が大きいです。
ビットコインとイーサリアムの長所を両方取り入れようとしたことも、「企業取引にも耐え得る高い匿名性(セキュリティ)と実用性(スマートコントラクト)を併用したい」という発想が根底にあったからと言われています。
独自技術の AAL によって、スケーラビリティ問題を解消し、スムーズで安定的にスマートコントラクトを安全に実行できる。だからこそ、クアンタムはビジネス利用が促進されていくと考えられています。
4. 半減期前後での価格上昇傾向
クアンタム(QTUM)には、一定期間でステーキング報酬が半分になる「半減期」が存在します。
ブロックの生成スピードによって前後しますが、クアンタム(QTUM)においては「およそ4年に1度」の頻度で半減期を迎える計算です。
この半減期の前後では、マーケット(市場)への供給量の抑圧(減少)によって価格が上がりやすいと言われています。
また、ビットコインが2140年まで新規発行が続くのに対し、クアンタムは2045年で新規発行が終了する仕組みになっているため、マーケットへの供給抑制の影響をより強く受けるのではないかという予想もあります。
つまり、半減期前後での価格上昇が発生しやすいと考えられているということです。
なお、次回の半減期は「2025年12月頃」と言われています。
- 【補足】半減期とは?なぜ設定されてるの?
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暗号資産の中には、コインが無限に発行され続けると1枚あたりの価格が徐々に減少してしまうため「発行上限数」を設定している銘柄があります。そして、その発行上限数に対して一定の枚数が発行されるとマイニング報酬(ステーキング報酬)を半減するような仕組み(半減期)が設定されています。
- 【補足】前回の半減期の前後でのクアンタム相場はどうだった?
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QTUMの半減期は、98,500ブロック毎に出現し、2045年までに計7回ほど迎える予定です。執筆時点の2024年11月末時点までに迎えた半減期は「2021年12月2日」の1回のみ。その時には、半減期の前まで上昇の相場感が続いていました。
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クアンタム(QTUM)の買い方は?購入手順
クアンタム(QTUM)は、国内外の数多くの取引所で購入可能です。海外取引所でも購入取引できますが、金融庁から警告を受けている取引所も含まれるため、初心者は国内取引所を利用する方が安心です。
2024年11月時点で クアンタム(QTUM)の取り扱いのある国内取引所は、以下の通り。
・Coincheck(コインチェック)
・bitbank(ビットバンク)
・GMOコイン
・DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
中でもオススメは、ダウンロード数No.1で使いやすい国内取引所『Coincheck(コインチェック)』です。
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もちろん、クアンタム(QTUM)の自動積立も可能。口座振替手数料・積立サービス手数料ともに無料なので、着実にコツコツとクアンタム(QTUM)を増やしていきたい人には最適です。
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まとめ:クアンタム(QTUM)はオワコンじゃない!
この記事では、クアンタム(QTUM)の基礎情報や特徴、懸念点、将来性などを解説してきました。巷では「クアンタムはオワコンだ」という声も聞かれますが、ポテンシャルは高いです。
なぜなら、クアンタム(QTUM)はビットコインとイーサリアムの長所を合体させた超ハイスペックな最強銘柄だから。繰り返しになりますが、この記事の重要なポイントは以下の通り。
- クアンタム(QTUM)は、オワコンではない
- クアンタム(QTUM)は、高い匿名性やセキュリティ性を持っている
- クアンタム(QTUM)は、実用性のあるスマートコントラクトを備えている
- クアンタム(QTUM)は、独自開発技術でビジネス向けに展開が進んでいる
- クアンタム(QTUM)は、ポテンシャルが高いので将来性にも期待ができる
特に、ビジネス領域での活用が広がってくると、長期的に大きな値上がりも十分に期待できるのかなと。
日本国内の取引所でも複数箇所で取り扱いをされていることからも、安全性と将来性を期待されているとも言えます。クアンタム(QTUM)の購入をしたい人は、国内取引所がオススメです。
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